飲食店関係者向けのサイト「飲食店ドットコム」さんからお話をいただき、これからシェフインタビューを掲載していくことになりました。
その初回が4月7日にアップされました。
第1回は富山県の「L’evo」シェフの 谷口 英司さんです。
飲食店.comは、飲食店の出店開業・運営の各種サービスやコンテンツの提供をしているポータルサイトで、飲食店の求人情報や物件探しなどのサービス、仕入先探しや出店開業チェックシートなど開店に向けて必要な情報提供のほか、各種読み物を提供するFoodist Mediaの提供を行っています。
飲食店にお勤めの方など、ご存知の方が多いと思います。
Foodist Mediaの中にも各種カテゴリがあり、飲食店関連のニュースや経営のノウハウ、集客のヒント、飲食の仕事の心得など、経営者からアルバイトまでいろいろな立場の方向けの記事があります。
今回そのFoodist Mediaにある記事のなかのひとつ「食の仕事人・インタビュー」のライターの一人として、日頃お世話になっているレストランのシェフにインタビューをしていくことになりました。
私自身の記事提供は、月に一回程度を予定しています。
実は、インタビューを行うのは私自身はこれが初めて。
テープ起こしや構成など編集の経験はそれなりにありますが、今連載は、人選、聞く内容のネタ出しから、写真撮影やインタビュー後の原稿の仕上げまでひとりで行います。
「食の仕事人・インタビュー」は始まって長いカテゴリで、すでに数人のライターさんがいらっしゃいます。
これまで「ラチュレ」の室田拓人さんや、「ラペ」の松本一平さんのインタビュー記事があります。
谷口さんはご存知の通り、2020年12月に富山市から南砺市利賀村に移転されました。
インタビューでは、これまでも交通の便が良いとはいえなかった場所からさらに山奥の利賀村に移転した経緯や、なぜこの場所を選んだのか、ここで料理をすることで何が変わったかについて聞くことができたと思っています。
インタビューを行うにあたって悩んだのは、コンセプトと人選でした。
何のために書くか、そのために誰に依頼するか。
これまでSNSやブログなどで私が発信してきたのは、料理人さんの持つ世界観と料理の背景にある物語を伝えるということでした。
今回受けたインタビューの仕事は、その思いのまさに延長線上にありました。
編集部からはある程度自由にやってよいといわれていて制約があまりなく、そうであれば、逆に設定(コンセプト)を決めた方が、インタビューを書き繋いでいくときの文章の骨子となり、シェフのメッセージも読者に伝わりやすいだろうと思いました。
そう思ったときに考えたのは、やはり昨今のコロナに絡む厳しい飲食店事情でした。
昨年来の飲食店への過度ともいえる一律の営業自粛要請で、営業そのものが立ち行かなくなる、あるいは業務の見直しなど、新しい業態への転換を余儀なくされている店も多くあります。
そういうこれまでにないほどに店舗継続が困難な今の状況下においても、新たな挑戦を続けるシェフがいる。
初回インタビューを受けていただいた「L’evo」の谷口さんも、まさにそんなひとりです。
ここではその挑戦を、またシェフの思いを、なるべく早くキャッチし、伝えていきたい。
ライターであるというだけでなくシェフとSNSで直接つながっていることは、今回の連載において自分のアドバンテージであると思っています。
新しい挑戦をするシェフに限りない敬意を。
そうでなくても、この状況下、お店を継続されているだけでもすごいことです。
それらを、これから、なるべく多くとりあげて伝えていきたいと思っています。
すでに第2回めのインタビューも終えて、原稿作成中です。
どうぞご期待ください。