CRONY(西麻布)洗練×プリミティブ

春田さんの料理の特徴のひとつは「形のないもの」だ。
素材を削り、あるいは小さな形状にして、その味覚だけを印象に強く残す。
北欧のモダンノルディック料理は、イタリアやフランスのように「食材の豊かさを誇り、素材の良さをそのままで…」という発想と対極にあるからか、食材を小さく加工する度合いが、他の国の料理より大きい気がする。
その形状や製法は結果的に、味覚と香りに意識を集中させる。
北欧の、というか、春田さんの料理から、洗練とプリミティブな感覚の両方を同時に覚えるのはそのせいだ。

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